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香港アニメ中国に送られる恐怖

香港の匿名集団によるアニメに驚愕「中国に送られる恐怖わかった」

香港で200万人もの市民が参加した、刑事事件の容疑者を中国へ移送が可能となる「逃亡犯条例」の改訂草案(以下、改訂草案)に反対する大規模なデモ。その条例がまだ「完全撤回」していないことを受けて、香港の匿名クリエイター集団が香港政府に対する「5つの要求」をテーマにしたアニメーションをたった2日間で作成し公開、そのクオリティーがあまりにも高いと話題になっています。

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いったいどれほどハイクオリティだったのか、百聞は一見にしかず、まずはそのアニメーション映像をさっそくご覧ください。

いかがでしょうか、先の大規模デモや行政長官、そして抗議のため自ら命を絶った香港市民などをモチーフに、その闘いの記録と伝えたいことのすべてが、この短いアニメーションの中に凝縮されていることに驚かされます。今回、MAG2 NEWSはあるルートを通じてクリエイターからのアニメ公開の許可をもらいました。クリエイターいわく「作者の名前を掲載することは希望しないが、この動画は広く拡散してほしい」とのことでした。

このアニメが伝えたいテーマは「香港市民による5つの要求」。それは、

1・「逃亡犯条例」を全面撤回すること
2・平和に行われたデモを「暴動」と定義しないこと
3・逮捕されたデモ隊の「罪を撤回」すること
4・職権を乱用した警察の暴行を追及すること
5・林鄭月娥行政長官は責任をとって辞任すること

の5つです。

MAG2 NEWSが独自に関係者へ問い合わせたところによると、この作品は香港のある匿名クリエイター集団がボランティアで作成したものとのこと。この動画が公開されたのは6月20日で、香港をはじめ台湾でまたたく間に拡散され、そして日本にも伝えられています。

この動画をいち早く台湾人の方から共有されたという元香港メディアに勤務経験のある日本人男性は

「2日間で作成されたとは思えないクオリティーの高さと映像の美しさに驚かされた。香港政府や警察、そして中国政府側が暴力を使ってデモ隊を排除しようとした一連のデモ活動の様子が見事にまとめられている。中国へ送られることの恐怖と切実さが伝わってきた。アニメとしての見せ方も完成度が高く、本当のクリエイティブというのは、こういうものだと思う」

と語ってくれました。

世界中の人々に、「民主」と「自由」を守る姿で感動を与えた香港市民による200万人デモ。そして再び、改正案の「全面撤回」を求めた匿名集団によるアニメ作品の出現によって、その真剣な思いとともに「世の中に自分たちの意志を表明すること」の意味や表現方法について改めて考えさせられました。



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